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コラム・お知らせ

高次脳機能障害と家屋の改造

高次脳機能障害の患者さんは、病院や介護施設で過ごさせるケースもありますが、ご自宅にて過ごされるケースもあります。

ただし、高次脳機能障害となった後では、これまでどおりのご自宅の様式では、生活がしづらく、バリアフリー化などの家屋の改造が必要になることがあります。

家屋の改造にあたっては、診察を受けている主治医の先生や、作業療法士の先生などに相談してみてください。

病院によっては、作業療法士の先生が、ご自宅まで足を運んでくれ、患者さんの状況に応じて家屋改造が必要な箇所を、医学的な観点から教えてくれます。

当該病院と提携する業者さんが、バリアフリー化の見積りを出してくれるケースもあります。

事故などによって高次脳機能障害となってしまわれた方については、当該家屋改造がなぜ必要なのかについて、主治医の先生から意見書をもらうことも重要です。

当弁護団の弁護士の解決事例の中には、家屋改造の必要性や金額について争われていたケースにおいて、主治医の先生の意見書を元に、家屋改造費全額の賠償が認められたケースが複数あります。

日々を過ごす場所であるご自宅というのは、高次脳機能障害の患者様にとって非常に重要ですので、家屋改造の必要性については、医療機関や弁護士とも連携の上、よく検討されることをおすすめします。